実践の記録ノート (デジタル・ポートフォリオ)


はじめてのビーチコーミング
2000.12.10(日)
 12月とは思えない、暖かな天候に恵まれ、愛車ジムニーは吹上浜に到着した。
さっそく、浜に下りて東シナ海の少し荒れた波が打ち寄せる、波打ち際をひたすら
歩いた。クラゲが打ち上げられているほかは、赤貝の貝殻が目立つ程度で「珍しい
漂流物を見つけるなんて簡単なことではないな!」という第一印象だった。
 
かもめや海鳥が潮の引いた干潟で羽を休めている。近づくと一斉に飛び立つ、映画
のようにあの鳥たちがみんなでこちらに向かって襲来してきたら・・・なんて想像しながら
波の音を聞きながら下を向いて3km歩いてUターン、帰りは、岸から離れた柔らかい
砂地を歩く。板切れ、プラスティック、空き瓶など打ち上げられたゴミが、層になっている。
そのほとんどが、珍しくもない、街中でも見られるゴミだった。
 
約2時間の探索で漁具らしきプラスティック、ハングル文字の書かれた、化粧品か薬品
かの小ボトル2本、いろんな種類の貝殻を拾ってきた。
 はじめてのビーチコーミングの感想として
1)海をみて、波の音を聞いて、砂浜を歩く開放感は気持ちがいい。
2)拾ったものが、何であるかを想像する楽しさは、宝捜しの気分になれる。
3)想像していたよりも吹上浜は、ゴミが少なく、きれいだった。
4)珍しい漂流物には、めったに出会えないだろう。次回に期待が持てる。

 帰りには、近くの温泉にゆっくりとつかり、身の心もリフレッシュして家路につくことが
でき、充実した一日だった。(J.M)
  


韓国製・中国製100円ライター多数発見!
2001.1.28(日)
 21世紀の初めてのお出かけ。
吹上浜の最南端より10km南、笠沙町野間池付近、昔から大陸との密貿易が行われ、
2年前にも多量の覚醒剤密輸事件で有名になった、リアス式の海岸線が続く、夕日が
東シナ海に沈む様は、絶景である。リゾート地になれば日本一に間違いない。

 ビーチコーミングに目覚める前に「ゴミがいっぱいの海岸だ。誰も掃除しないのか?」と
思っていた場所である。
同行の5歳の娘が、「わぁ〜、ごみがいっぱい。」
私「うん、うれしくて涙が出るね!」
娘「何、いってんの」
私「だって、いっぱい拾えるよ」
娘「汚いでしょうが・・・」

 近くに最近オープンした「笠沙恵比寿」(宿泊、食事、展示館)があり、その1コーナーにも
漂流物の展示があった。ビーチコーミングに詳しい人がスタッフに加わるともっと充実しそうな
予感がした。

ゴミを見ると、日本語よりもハングル文字の入ったプラスチック製品が多いほど目についた。
シャンプー・リンス・洗剤の容器、タッパーの片割れ、あきびん、そして100円ライターなど。
100円ライターの多さには驚きだった。容器に文字がなければどこの製品であるかはっきり
しないが中国漢字だらけの広告が入ったものとハングル文字の広告を30分で8個見つけた。
外国の漁船から捨てられたものか、その国から流れ着いたものかははっきりしないが、
数の多さからすると捨てられたものだけではないのではないだろうか?

次回は、木の実(椰子の実なら最高)を中心に探してみたいものだ。(J.M)

   
 
笠沙恵比寿のコーナー掲示板 


椰子の実をゲット
2001.5.5(土)
 子供の日の家族サービスで吹上浜へ。目的は、明日の朝食用貝汁のアサリ捕り。
潮干狩りも昔に比べると収穫が少なく、貝も小型になっている。

 1〜2cmのヒメアサリ(小さすぎて、かわいそうな気もする)を集めてビニール袋に入れた。
一晩、海水につけておくと体内の砂をすべて吐き出してしまう。
海水を持ちかえるためにペットボトルを探しに歩き回ると丸くてそれらしきものを発見。近づいてみると
確かに「椰子の実」だ。休日で人出も多く、誰も気づかなかったのだろうか?
いや、価値観の問題で100人中99人はただの「椰子の実」に過ぎなかったのだろう。

 拾って手に持って歩いていると、通りすがりの子供が、興味を示して「それ、何?」
「椰子の実だよ」というと「どこから流れて来たの?」
「遠い南の島からだよ」
「すごいね」
この子は、将来、ビーチコーミングにはまるかも?

 次に砂の中で黒大豆らしき種が発芽しているところを発見した。
養分のない、砂での発芽に生命力の強さを認識した。

3回目ともなると、ハングル文字には興味が薄れ、動物・植物に目が向くようになった。