インターネット入門


インターネット危機管理


 ニュースをにぎわすネット犯罪。インターネットを楽しむ以上、そのようなトラブルに巻き込まれることも覚悟しなければならない。しかし、ほんのちょっとした対策でトラブルは回避できます。基本は自己防衛です。

メールのトラブル

スパムメール 郵便のダイレクトメールと同じようにどこからかメールアドレスを調べてきて、勝手に広告や勧誘などの迷惑メールを送りつける。

チェーンメール 次から次へと転送されるように仕組まれたメールのこと。

メール爆弾 大量のメールを送りつけたり、巨大なサイズのファイルを添付したメールを送りつける。メールのダウンロードに時間がかかるだけでなく、メールサーバーがパンクすれば、そのほかの重要なメールも届かなくなってしまう。

メールトラブルの3か条
1.メールアドレスは複数取得すべし
 信頼のおける人にはメインアドレスを伝え、それ以外の場合には無料アドレスを、と使い分けよう。スバムメール対策は、無視するのが一番です。

2.添付ファイルは極力使用しないか、きちんと圧縮
 送る場合は相手に事前に連絡するのが最低限のマナーですが、最近のパソコンの能力とメールサーバーの容量は巨大化していますので普通の場合は心配入りません。

3.チェーンメールは何があってもごみ箱へ
 いかに楽しいメールでも転送を要求している場合は、絶対に転送しないでください。

プライバシー

 インターネットで個人情報を公開するほど、危険なものはない。ネットストーカーによる被害、誹謗・中傷やいたずら目的でメールを送り付けられることもある。メールアドレスなら被害にあえば、変更できるが、電話番号・住所・顔写真・個人的な日記などで個人を特定できるのでネット上だけでなく、現実世界にも及びます。

プライバシー防衛の3か条
1.本当に信頼できる人以外には、絶対に個人情報を明かすな
 メールの署名に携帯番号など添えないようにしましょう。

2.メールは盗み読みされるというリスクを知ること
 暗号化ツール「PGP」を使えば第三者に盗み読みされる可能性はなくなりますが、他人に知られると困る内容をメールで送らないことでしょう。

3.
被害に遭ったらすぐ警察とプロバイダに届け出る

アダルトサイト

 インターネットがここまで普及した要因の一つにアダルトサイトの存在は欠かせない。見て楽しむのは個人の自由であるが、そのリスクを意識してほしいものです。
 電話料金に関するトラブルが圧倒的に多く、知らないうちに国際電話やダイヤルQ2の高額な料金を請求されることがある。また、青少年の健全育成のためにも、子供が使う機会のある、パソコンやネットワークでは履歴が残るので絶対に見てはいけない。

悪質アダルト防止の3か条
1.  正体不明のファイルをダウンロードしない。

2.国際電話・ダイヤルQ2自動ダイヤル防止ソフトを活用

3.会員登録をする前に利用規約をよく読む。

ウイルス

 コンピュータウイルスはパソコンに感染して被害が出るように作られたプログラムのことを言います。いま分かっているだけで47000以上のウイルスが存在し、毎月200以上増加していると言われています。

ウイルス対策の3か条
1.ワクチンソフトを必ず使用し、アップデートを心がける。
 ワクチンソフトなしでは対策はたてられないので必ず導入する。パソコンにほとんど組み込まれているが、アップデート(ファイルの内容を最新のものにすること)を行わないと新しいウイルスには無力です。定期的に行いましょう。インターネットに接続して実行できます。

2.添付ファイルはむやみに開封しない。
 ウイルスの感染源で最も多いのが、メールの添付ファイルです。見知らぬ相手からの添付ファイルは絶対に開いてはいけません。すぐごみ箱に捨てて削除してください。(ごみ箱に入れただけでは削除されません。「ごみ箱を空にする」操作を行ってください)

3. 
常に最新のウイルス情報をチェックする。
 ウイルス専門のWebページがあるので、常にウイルスの最新情報をチェックして敵を知ることが大切です。また、デマウイルスの情報もありますので慌てて他人へ情報を流したりしないで確認してからにしましょう。チェーンメールになってしまいます。

ショッピング

 買えないものがないほど活発になってきたオンラインショッピング。利用してみると便利で楽しいものです。そのトラブルとして特有なものが、クレジットカード番号の盗難です。本人のサインなしで決済できるので他人が使用することも可能です。

ショッピングトラブル対策の3か条
1.ショップの身元をまず確認せよ
 悪質なショップは身元を明らかにしていなかったり、支払方法が前払いだけだったりと怪しい点が多いのが特徴です。連絡先やショップ名を必ず、控えておくようにしましょう。

2.注文画面がSSL対応サイトでなければ利用するな
 クレジットカードの番号を入力する注文画面で、プラウザの下に鍵のマークが表示されていれば、入力した情報をSSLという暗号化技術を使って送信している、という意味です。この鍵マークのついていない場合は危険です。

3. トラブルは泣き寝入りせずに必ず相談する。
 被害にあったら、近くの消費者センターなどに相談する。明らかに詐欺行為の場合には、警察に直接相談する。