インターネット入門

電子メール編

電子メールとは

 はがきを送る場合、ポストに投函すると、郵便局を通じて相手の郵便受けに届きます。電子メールも同じように、プロバイダの送信メールサーバー(ポスト)に電子メールを送信すると、インターネットを通じて相手が加入しているプロバイダの受信メールサーバー(郵便受け)に届きます。
 
ただし、はがきはほとんどの場合、翌日以降に配達されるのに対し、電子メールなら、ほんの数分で世界中の相手に届きます。

電子メールの便利な利用方法

 電子メールは、1対1のコミュニケーションだけでなく、1対多のコミュニケーションも可能にします。郵送の場合は、複数の宛先に送るときに、宛先の数だけ封筒や切手が必要ですが、電子メールなら、複数のユーザーを宛先に指定しておけば、一度の送信で同じ内容を伝達できます。
 このような利点は、電子メールでニュースなどのさまざまな情報を配信するメール配信サービスや複数のユーザーと共通の話題について議論できるメーリングリスト(ML)などに活用されています。
 教務連絡のメール版は、このメーリングリストを使用しています。一方通行ではなく、双方向の通信手段ですのでどしどし利用してください。

電子メールソフト

 電子メールを利用するには、電子メールソフトが必要です。代表的なものには、マイクロソフトのOutlook Express5やNetscape Messenger,Post Petなどがあります。学校のパソコンには、AL-Mail(アルメール)というメールソフトが入っています。教育関係機関では、無料で使用できる、使い勝手のいいソフトです。一つのソフトを多人数で使ったり、職場と自宅のアドレスを使い分けたり、画像やサウンドを入れることも可能です。

電子メールの形式

 電子メールの形式には、2通りがあります。文字だけを送れるテキスト形式と文字に加え、文字の大きさ、色、書体を変えたり、画像やサウンドを送れるHTML形式があります。一般的にテキスト形式が主流ですが、相手がHTML形式を取込めるメールソフト(新しいメールソフトなら大丈夫)であればお互いに楽しいメールの交換が行えます。

HTML形式の電子メールの問題点

 HTML形式の電子メールは豊かな表現ができますが、せっかく送信しても送信先がHTML形式の電子メールに対応する電子メールソフトがないと、正しく表示されないことがあります。それと開くのに時間を要します。(重くなる)
そこで考査中につき「カンニングのすすめ」です。受信したメールの上にカーソルをおいて右クリックをして「プロパティ」を選択します。「詳細」を選ぶとそのメールの特性(素性)が現れます。送信時刻、受信時刻、アドレスなどです。(Outlook Expressの場合)、他の場合は、「表示」で「全ヘッダ表示」を選択しても同様です。その中で「Content」が、メールの形式でテキストかHTMLかがわかり、「X-Mailer」が相手の電子メールソフトの種類をあらわします。それでHTML形式のメールを送れるかがわかります。もちろん、HTML形式で送られてきた場合は、大丈夫です。

電子メールアドレスの構成

XXXXXX @ jkajyo.ac.jp
  メールアカウント         ドメイン名     ※ @ (アットマークと読む)

 メールアカウントとは電子メールアドレスの「@」より前の部分のことです。氏名やニックネームなどわかりやすいものにします。ドメイン名とは電子メールアドレスの「@」より後の部分のことです。プロバイダや組織の固有のもので固定されています。
 jkajyo組織名.ac属性.jp国名   「.」(ドットと読む)
 属性の種類: .co 企業 .ac 教育および学術機関
        
.ne ネットワークサービス(プロバイダなど).go 政府機関 
 国名: .jp 日本 .uk イギリス .kr 韓国 .ch 中国 .fr フランス

電子メールの書き方

1 メールソフトを開く「新しいメール」「新規送信」や手紙のアイコン(マーク)をクリックする。


2 件名を書く 電子メールを受け取る側は、一覧に表示される件名や送信者名で優先順位を判断する。これらの項目がい いかげんだと、最悪の場合、メールを読んでもらえないこともある。件名が空白、あるいは長すぎる件名は失格。例えば、「こんにちは」という件名では、内容がわからず、受け取るほうは優先順位を判断できない。

3 本文を書く 通常のメールソフトは一行に入る文字は40字程度。だか、実際にはそれでも幅が広くて見づらいし、もし 、40字ぎりぎりで改行すると、返信時に引用されたとき文字のレイアウトがガタガタになってしまう。一行35字程度を目 安に、改行(Enterキー)を使って文章を見やすく区切ろう。

4 メールはオフラインの状態で書こう メールはオフライン(インターネットに接続していない状態)で書き、内容をち ゃんと確認してから送ろう。インターネットに接続したまま書くと電話代のムダだし、あせって書くと内容をちゃんと確認しないままで送信し、後で恥をかくこともある。学校の場合はLANで常時接続ですので慎重に!


5 返事を書く 自分宛てに来たメールに返事を書くときは、「返信」や「⊂」のついた手紙のアイコンをクリックする 。自分宛ての文章の前に「>」のついた画面になります。相手の書いた内容の一部を引用し、それにコメントをつけることができます。引用はあくまで必要なところだけを短く簡潔に。件名は「Re:・・・」となり、相手のアドレスを記入する必要もなく、相手に送信されます。

 転送する 自分宛てに来たメールを別の人に転送するときは、「転送」や「→□→」のついたアイコンをクリックする。自分のコメントを加えて転送できる。ただ、むやみにあちこちにメールを(しかも署名入りのメールを)転送するのは、私信としてのメールのマナーに反する行為なので注意する。

 複数の相手に同じメールを送る 宛先を記入する欄は、「宛先(TO)」「同報(CC)」の2ヶ所あります。     Outlook Express には「BCC」もあります。相手がひとりの場合は、「宛先(TO)」に相手のアドレスを書きますが、複数の場合は、「CC」「BCC」をうまく使い分けましょう。
 
互いに面識のある人たちに同時に送る場合は、それぞれのアドレスをすべて「TO」に入力して「;」か「,」で区切り、送信すればよい。しかし、メールを受け取る人たちが互いに面識のない場合、その方法だとそれぞれのアドレスが全員に見えてしまう。このようなときは、「BCC」にメールを送る相手のアドレスすべてを並べて書き、「;」か「,」で区切り、「TO」に自分のアドレスを入力し、送信する。こうすれば、「BCC」欄に書いたアドレスのすべてにメールが届き、しかも、そのアドレスは受信側には表示されない。「CC」の場合は慣例的に「あなた宛ではないが、参考までに送ります。という意味があり、知らずに使うと誤解のもとになるので気をつけましょう。

メーリングリスト(ML)

メーリングリストは、参加者が決められた電子メールアドレスに投稿して情報を交換し合うサービスです。投稿された電子メールは、参加者全員に届けられます。
本校では、すでに二つのメーリングリストに全員が加入しています。

Shigakukan ML   教師と保護者と卒業生で構成され、メンバーが130人ほどのMLです。創設以来、130件ほどの投稿があり、全職員のメールボックスに配信されています。Free ML(http://www.freeml.com) によって無料で提供されています。

教務連絡 ML  日々の連絡事項や教師間の連絡のためにこの2月に作りました。全職員と一部の校務分掌の電子メールアドレスに毎日のように配信されています。eグループ( http://www.egroups.co.jp/)によって無料で提供されています。

以上の2件は少々事務連絡的な要素がありますが、世の中には、同じ趣味を持つ者同士、同じ悩みを持つ者同士など多くのMLが存在します。情報を交換し合う場としては最高の道具です。上記のURLから登録していろいろなMLに参加してみてはいかがでしょうか。また、自分がオーナーになってMLを運営することも簡単です。
 今、志學館14期生ML14期生の保護者:とくに父親の参加を願って)、志學館寮ML(寮の卒業生)など新しいMLもできています。
 なお、MLにはWeb上でも投稿やメールを読めるためのURL(Webページ)がついていますので、ぜひ、自分の電子メールアドレスを登録して利用してください。
 登録は、メールアドレスとログインのためのコードとパスワード(各自で忘れないものを決める)を登録すれば、すぐに承諾のメールが送られてきます。